J1の横浜FCは4日、ポルトガルのUDオリヴェイレンセにおいて、現地リーグからの決定通知を受け適切な手続きを完了し、2025-26シーズンのリーガ・ポルトガル2(ポルトガル2部リーグ)への出場が決定したと発表した。

オリヴェイレンセは、横浜FCを保有する株式会社ONODERA GROUPが2022年11月に経営権を取得。

Jリーグで史上初・国内で唯一のマルチクラブオーナーシップ(MCO)に挑戦している。

オリヴェイレンセは昨季2部リーグにて、自動降格圏の17位でシーズンを終えていたが、1部最下位で2部降格を喫したボアヴィスタが2部リーグの登録基準を満たせず。規定によりオリヴェイレンセが3部降格を免れ、2部に劇的残留することが決まった。

なお、横浜FCは1日、オリヴェイレンセの現地プレジデントに関口潔氏が新たに就任することを発表。これまでプレジデントを務めていた山形伸之氏は取締役に就任する。

関口潔氏

「このたび、UDオリヴェイレンセSADのプレジデントに就任した関口潔です。創設100年を超える歴史あるクラブで仕事をさせていただくことに喜びを感じています。

昨今、欧州で活躍する日本人も増えてきており、そのような環境変化の中で日本の横浜FCとポルトガルのオリヴェイレンセ双方に貢献できるマルチクラブオーナーシップ(MCO)の推進、現地でのマネジメントが命題の一つと理解しております。

私自身、国内外のサッカー協会、横浜FC、湘南ベルマーレというJクラブで30年にわたってサッカーの仕事に携わってまいりました。その経験を存分に活かし、オリヴェイレンセのポルトガル1部リーグ昇格を達成し、ONODERA GROUPの描くマルチクラブオーナーシップ(MCO)の新しい形を提供してまいります」

山形伸之氏

「このたび、UDオリヴェイレンセSADのプレジデントを退任し、改めて取締役に就任させていただく運びとなりました。現地に関口潔氏を新プレジデントにお迎えし、私は横浜FCの代表取締役CEOとして、日本からオリヴェイレンセと横浜FCの更なる連携強化に努めてまいります。引き続きオリヴェイレンセを何卒よろしくお願い申し上げます」

昨季終了時点で三田啓貴など6名の日本人選手が所属しているオリヴェイレンセ。

新シーズンからは47歳のジョルジ・ピント監督が指揮を執ることも今週発表されている。

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