サッカー界で新ルールのひとつとして追加された「GK8秒ルール」。
「GK8秒ルール」とは、ゴールキーパーがペナルティエリア内でボールを8秒以上手で保持してはならないというもの。
このルールはプレミアリーグをはじめ各国リーグで導入が始まり、Jリーグでも8月から適用が始まっている。
そんな中、16日に行われたプレミアリーグ第1節、トッテナム対バーンリーの試合で、このルールが同リーグで初めて適用された。
バーンリーのGKマルティン・ドゥブラフカは相手のクロスをキャッチした後、8秒を超えてボールを保持してしまい、結果としてトッテナムにコーナーキックを与えることとなった。
従来の競技規則では「GKは6秒以上ボールを保持できない。違反時には相手に間接FKが与えられる」と定められていた。しかし実際には厳密に適用されることはほとんどなく、長く保持したGKに審判が注意を与える程度にとどまっていた。
今回の「GK8秒ルール」では保持可能な時間が2秒延びた一方で、厳格な運用が行われるようになった。
本来、GKには試合の流れを落ち着かせたり、味方がポジションにつくのを待つといった役割もある。
しかし、新ルールの導入によってキャッチ後に確保できる時間は大きく制限され、GKには新たな認識と感覚でプレーすることが求められる。