ペルーメディア『Plataforma del Estado Peruano』は今月13日、サッカー場で起きた痛々しい事故から回復に向かう青年の様子を伝えた。

今年4月、ペルー・リマ市内にて、20歳のジョルディ・アルフレド・フローレスさんは濡れた人工芝のグラウンドでサッカーをしていたところ、足を滑らせて転倒。

ゴールポストに股間を強く打ちつける事故に遭った。

この衝撃で尿道から出血して排尿困難になり、フローレスさんは地元の病院に緊急搬送された。

しかし、地元の病院では専門的な治療が困難だったため、リマ市内のロアイサ国立病院へ転院。そこで泌尿器専門外科の専門医エルネスト・カスティージョ医師のもとで専門的な診察と治療が行われた。

診察の結果、フローレスさんは外傷により尿道の一部が狭くなる『尿道球部狭窄』と診断され、手術を受けることに。

担当したカスティージョ医師によると「尿道再建手術は非常に複雑です。このケースでは『ストリクルチュロプラスティー』という技術を用いて、尿道を完全に切除することなく損傷した組織を取り除きました。これにより、血流を保ちながら勃起障害や瘢痕のリスクを最小限に抑えることができます」と説明した。

術後、フローレスさんは約3週間、尿道カテーテルと膀胱チューブを装着して過ごした。段階的にそれらが取り外され、現在は尿が滞留することなく自然に排尿ができるようになったという。

フローレスさんは「サッカー中の事故で尿道が裂けました。ロアイサ病院でとても良く対応してもらいました。

カスティージョ医師と医療チームは、すべての説明を丁寧にしてくださり、安心できました。ほかの病院では年齢を理由に手術してもらえなかったのですが、ここで普通の生活を取り戻すチャンスをもらえました」と、同病院の対応や手術を行ったカスティージョ医師、医療チームに感謝した。

サッカー中の事故で未来を絶たれかけたフローレスさんだが、ロアイサ病院の専門医療と迅速な対応が、再び彼に希望ある日常をもたらした。

編集部おすすめ