1日、スイス王者バーゼルは、セルヴェットから常本佳吾を獲得し、2028年までの契約を結んだ。
26歳の常本は、明治大学在学時には当時筑波大生だった三笘薫を封殺したことでも知られる右サイドバックだ。
鹿島アントラーズでプロなると、2023年に元鹿島のレネ・ヴァイラー監督が指揮していたスイス1部のセルヴェットへ移籍。スイスで評価を高めると、国内屈指の名門に引き抜かれることになった。
中田浩二や柿谷曜一朗もプレーしたバーゼルは、1893年創設でスイスリーグ21度の優勝を誇る強豪。常本は、昨季2位だったセルヴェットから王者へ移籍した形だ。
そうしたなか、『LeMatin』は、「常本佳吾がセルヴェットからバーゼルへ移籍し、サポーターの怒りを買っている」と伝えていた。
「彼の決断はセルヴェットファンの間で波紋を呼んでいる。問題は、彼が新たにスイス王者に輝いたチームに加入するということだ。
この移籍は、SNS上で2つの失望を生み出した。ひとつは、セルヴェットの野心に関するもの。
具体的には、チームの主力選手を最強のライバルチームに売却することで、クラブ経営陣は国内王座を奪還する強い願望を抱いているのかと多くのファンが疑問を抱いている。2024年1月にもセルヴェットDFがバーゼルに引き抜かれた。
また、批判は常本にも向けられている。
『品位がない』という声や『日本のユダ』と呼ぶ者もいた。この比喩は過剰に思えるかもしれないが、これは人々の怒りを反映している。
ただし、関係者全員が希望しているのは、クラブが十分な利益(金額は公表されていない)を得て、ふさわしい後継者を見つけられるという売却になることである」
常本はスイスリーグ屈指の右サイドバックとして評価されており、昨季はややパフォーマンスを落としたが、それほど重要な存在だったということのようだ。