イングランド3部レクサムが、26日に行われたリーグ戦第45節チャールトン・アスレティック戦に3‐0で勝利し、1試合を残して2部昇格圏内となる2位以内を確定させた。同クラブはこれで3年連続の昇格となり、イングランドのトップ5ディヴィジョンでは史上初の快挙だ。
レクサムは1864年創設されたウェールズ最古のプロサッカークラブで、かつてウェールズのカップ戦であるウェルシュカップで23度の優勝を誇る名門だったが、2007‐08シーズンに4部からノンプロリーグである5部に降格し、以降は同リーグでの戦いを続けていた。
転機となったのは2020年11月、ハリウッド映画『デッドプール』でおなじみのカナダ人俳優ライアン・レイノルズとアメリカ人俳優ロブ・マケルヘニーによるクラブを買収だ。
世界的ハリウッドスターのクラブ買収以降は、積極的に投資が行われ、『TikTok』や『Expedia』などの大手企業がスポンサーについた。
すると、2022‐23シーズンにはリーグ新記録となる勝点111で4部昇格を決め、15年ぶりにプロリーグ復帰を成し遂げた。
翌シーズンも勢いそのままに4部2位で2年連続となる昇格を果たし、今季は日本代表MF岩田智輝とFW横山歩夢が所属するバーミンガムに独走優勝を許すも、シーズンを通して安定した戦いを見せていたレクサムが2位で1982年以来となる2部昇格を達成した。
来季のイングランド2部は、ハリウッド映画のような快進撃を続けるウェールズの古豪に目が離せない。