なでしこジャパンの主軸として活躍を続ける長谷川唯。
28歳になったMFは、所属するマンチェスター・シティの年間MVPにも選ばれた。
シティはその長谷川の特集企画を配信しており、「2022年にウェストハムから加入して以来、リーグで最も影響力のあるMFの一人としての地位を築いた。今シーズンは、単に重要な存在であるだけでなく、シティの心臓部とも言える存在だった」と称賛。
実際、英女子トップリーグのなかでボールポゼッション数は誰よりも多く、女子CLでもインターセプションと走行距離は1位だった。
ただ、本人は「チームが勝てない時にゴールかアシストをする必要があった。メンタル的にもフィジカル的にも、もっと成長する必要がある」とコメント。
兄のシンさんは、妹の負けず嫌いな性格についてこう話している。
「覚えているのは、通っていたユースチームのほかに、放課後の夕方に公園で一緒に練習していたことです。練習ではよく彼女と競い合っていました。妹は負けても勝つまで夜遅くまで練習していました。
彼女はいつも休むことなくひとりで練習していて、サッカーをしながらよく泣いていたのを覚えています。唯はとても負けず嫌いで、決して諦めない精神力が非常に強かったんです。
一度始めたことは最後までやり遂げる粘り強さと強い意志は、幼い頃からずっと持っていました。
彼女はサッカーが本当にうまい。兄というのを別にしても、彼女のプレーを見るのは面白いです。
彼女がこんなに素晴らしい選手になるとは想像もしていませんでした。本当に特別な存在だと感じていましたけれどね」
また、兄は妹の将来についてこんなことも。
「彼女が年末に帰ってくると、一緒にゴルフをします。私もゴルフをよくやっていて、唯がサッカーを引退したらプロゴルファーに育てたいと思っています。そのことを全面的にサポートするつもりですよ」
兄のシンさんは、ベストスコア77というゴルフの腕前を持っている。
その兄からしても長谷川のゴルフスキルは「プロ級」だそうで、引退後にはサッカー選手からゴルファーに転向させたいとか。