
サッカーは感情的なスポーツであり、選手はそれぞれにピッチの上で表情や態度を見せていく。その中にはある意味での傲慢さや気難しさを出してくる者も。
今回は『Givemesport』から「サッカーの歴史上、最も気まぐれな選手たち」をご紹介する。
マリオ・バロテッリ
クラブ:インテル、マンチェスター・シティ、ミラン、リヴァプールなど
マリオ・バロテッリの振る舞いを表すのに適した言葉は「横柄さ」である。リオ・ファーディナンドは、現役時代に彼のことを「憎んでいた」と明かしている。
ピッチ上でなにか事件が起これば、バロテッリは無表情のままでその場に向かい、さらにトラブルを広げる。ピッチ外では常人では考えられないような行動を起こす。
「なぜいつも僕なんだ?(Why always me?)」というメッセージが書かれたTシャツが話題になったが、彼以外の人は「なぜいつも君なんだ?」と言いたいだろう。
ルイス・スアレス

クラブ:リヴァプール、バルセロナなど
ルイス・スアレスは良いときも悪いときも常に試合の中心にいる選手だ。このウルグアイ人ストライカーは21世紀のベストイレブンに入れるだけの実力を持つが、一時期の振る舞いはいつも問題を起こしていた。
チェルシー戦でブラニスラフ・イヴァノヴィッチを相手に噛みつき行為をし、さらに2014年ワールドカップで同じようにジョルジョ・キエッリーニを噛んだ。またガーナ戦におけるゴールライン上での意図的なハンドも大きな話題になった。
エル・ハジ・ディウフ

クラブ:ランス、リヴァプール、ボルトン・ワンダラーズなど
ディウフはとても評価が分かれる選手だった。2002年の日韓ワールドカップでフランス代表を撃破するなど大きなインパクトを残したあと、リヴァプールへとやってきたセネガル代表MFだ。
当時リヴァプールの中心選手だったジェラードは「彼はサッカーにもクラブにも興味がないように見えた。軽蔑的で悪意に満ちた態度があった」と振り返っており、チームメイトとの衝突が絶えなかった。
その一方でボルトン・ワンダラーズでは一定の活躍を見せており、選手としての技術や能力に関しては誰もが認める部分でもある。
ミド

クラブ:アヤックス、ローマ、トッテナムなど
エジプトの歴史上最も才能があったといえるストライカー、ミド。サッカーにおけるフィジカル、テクニック、スピード、体格を兼ね備えていながら、非常に気難しい人物でもあった。
エジプト代表のハッサン・シェハタ監督とは試合中にも口論を重ね、アヤックスではイブラヒモヴィッチと大喧嘩し、ハサミで危うく刃傷沙汰になりかけた。
引退後はなんと37歳で体重が150kgに達し、深刻な糖尿病になりかけていたというが、その後のリハビリによって大幅な減量に成功している。
エジムンド

クラブ:ヴァスコ・ダ・ガマ、フィオレンティーナ、サントス、東京ヴェルディなど
ロマーリオとのストライカーコンビで知られた「アニマル」の愛称を持つブラジル代表FW。この二人の間には深刻な対立があり、ピッチの中では素晴らしい連携を見せる一方、ピッチ外では犬猿の仲であった。
また、エジムンドは乱暴な振る舞いが多い選手であり、対戦相手を暴行することもしばしば。プレーに関する才能は並外れていたが、常に物議を醸す存在でもあった。
エリック・カントナ

クラブ:オセール、マルセイユ、ニーム、リーズ、マンチェスター・ユナイテッドなど
マンチェスター・ユナイテッドとフランス代表の「皇帝」だったエリック・カントナ。シャツの襟を常に立てた風貌はスター性があり、独特のオーラを持った選手であった。
しかし彼は勝者のメンタリティを備えながら、その一方で傲慢な振る舞いでも有名であった。乱暴な行為も多く、クリスタル・パレス戦ではヤジを飛ばした観客にカラテキックをお見舞いし、長期の出場停止を受けることになった。