北野颯太も続け!セレッソ大阪ユースから世界へ羽ばたいた「最強の5人」
北野颯太も続け!セレッソ大阪ユースから世界へ羽ばたいた「最強の5人」

今季、セレッソ大阪で中心選手として活躍している20歳の生え抜きFW北野颯太。

日本代表入りも期待されるなか、オーストリアの強豪レッドブル・ザルツブルクへの今夏移籍が決定的と報じられている。

そこで、北野以前にも数々の名選手を輩出してきたセレッソ大阪U-18出身で「最強の5人」を紹介する。

柿谷曜一朗

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1990年1月3日生まれ

日本サッカー史上でも屈指の“ジーニアス”(天才)、柿谷曜一朗。

4歳から地元セレッソ大阪のアカデミーで育ち、2006年にクラブ史上最年少の16歳でプロ契約。2007年のU-17ワールドカップでは2ゴールを記録し、特にフランス戦で決めた超ロングシュートはその圧倒的な才能を分かりやすく具現化した一発だった。

トップチームでは同期の香川真司が10代から活躍する一方、柿谷はプロ意識の欠如を指摘されることもあったが、2009年から2011年にかけて期限付き移籍した徳島ヴォルティスで改心。日本代表として2014年のブラジルワールドカップ出場を果たしている。

その後スイスのバーゼルでプレーしたものの、1年半でセレッソへ復帰。2021年に名古屋グランパスへ移籍し、2023年から徳島で2年間プレーしたのち、35歳で現役引退を決断している。

山口蛍

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1990年10月6日生まれ

三重県名張市出身の山口蛍は中学からセレッソ大阪のアカデミーへ加入。当時は片道2時間をかけて練習場へ通っていたという。

2009年に丸橋祐介とともにトップ昇格すると、4年目の2012シーズンからレギュラーに定着。夏のロンドン五輪には、チームメイトの扇原貴宏、東京ヴェルディへの期限付き移籍から戻ってきた杉本健勇、ニュルンベルクへ移籍した清武弘嗣とともに出場している。

その後は日本代表で2014年、2018年と2度のワールドカップへ出場。2015年12月にはドイツのハノーファー96へ移籍したが、怪我もあり半年でセレッソ復帰を決断した。

2019年に完全移籍したヴィッセル神戸でも主力として活躍し、キャプテンとして2023・2024シーズンのJ1連覇に大きく貢献。34歳となった今季加入したV・ファーレン長崎でもキャプテンを務めている。

杉本健勇

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1992年11月18日生まれ

セレッソ大阪が悲願の初タイトルを含むカップ2冠を達成した2017シーズン、エースストライカーとして活躍したのが杉本健勇だ。

大阪市出身でまだ高校3年生だった2010年6月にプロ契約。世代別代表の常連でもあったが、当時はまだセンターフォワードとセンターバックの“二刀流”で、どちらで大成するか読めない逸材だった。

しかし2012年に期限付き移籍した東京ヴェルディでFWとして実績を積み、その年19歳でロンドン五輪に出場。そこからブレイクまでやや時間はかかったものの、川崎フロンターレを経て2016年に復帰したセレッソで点取り屋として覚醒した。

2018年以降はキャリア的に停滞し、特に浦和レッズとジュビロ磐田では期待外れの結果に。それでも2024年に移籍した大宮アルディージャでチームを1年でのJ2復帰へ導くと、今季も主力としてチームをけん引している。

なお、今回選出の5人で唯一海外クラブでの経験がないが、所属の大宮がレッドブル資本となったことから、授けられた翼で「世界へ羽ばたく」と想定した。

南野拓実

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1995年1月16日生まれ

現状、セレッソ大阪U-18が輩出した最高傑作と言えるであろう、南野拓実。

泉佐野市出身で、小学生時に在籍していたゼッセル熊取FCでは室屋成(現ハノーファー96)とチームメイトだった。そして複数のJクラブからオファーがあった中で、セレッソ入りを選択している。

アカデミー時代から類稀な得点感覚でゴールを量産。

トップ昇格した2013年、柿谷がつけていた背番号13を受け継ぐといきなり29試合5ゴールを記録。2015年1月に早くもレッドブル・ザルツブルクへと引き抜かれている。

オーストリアの地でさらなる成長を遂げた日本代表MFは、2020年に世界的名門リヴァプールへ加入。カップ戦などで確かな爪痕を残し、2022年に移籍したモナコでは2年目以降中心選手として活躍している。

瀬古歩夢

北野颯太も続け!セレッソ大阪ユースから世界へ羽ばたいた「最強の5人」
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2000年6月7日生まれ

最後は瀬古歩夢。彼もまたセレッソ大阪のお膝元・大阪市の出身であり、U-12からの生え抜きでプロになった一人だ。

セレッソがルヴァンカップと天皇杯の2冠に輝いた2017シーズン、当時のユン・ジョンファン監督が瀬古を高く評価。飛び級でトップチームの練習に参加するようになり、ルヴァンで南野を上回る16歳11ヵ月17日のクラブ最年少デビューを飾っている。

186cmの恵まれた体格に左右両足での正確なフィードを備え、世代別代表でも活躍。セレッソで1学年下の西尾隆矢と若きセンターバックコンビを組んだのち、2022年1月にスイスのグラスホッパーへと旅立っていった。

最近は日本代表にも定着しており、4年契約が満了する今夏のステップアップが期待される。

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