今日の【ドラマの見どころ!】は、吉高由里子『美丘-君がいた日々-』(日本テレビ系)。何年か前の「恋空」とか、夏になると必ず放送される純愛+難病モノの青春ドラマ。

バブル崩壊後、現状の不満が末期症状になってしまった若い子たちは、「死」という分かりやすい試練が与えられないと恋も出来なくなっちゃったみたい。親世代のチャッピーとしては嘆かわしいと思ってたけど、このドラマいざ見てみると儚い恋物語に涙が止まらいのよ。

 次第に記憶も無くなり、体も動かず死に至る難病におかされている女子大生・峰岸美丘(吉高由里子)。自由奔放な美丘に惹かれ、共に生きていく事を決めた恋人の橋本太一(林遣都)。それぞれの家族や共通の友達との関わりの中から美丘は残りの人生を精一杯生きる事を誓い、二人の新生活が始まるが…。

 太一と一緒に暮らしたいと言い出した美丘を心配した母の佳織(真矢みき)は、娘との残された時間をとられまいと「美丘を私たち親から奪わないで。」と太一に迫る。
それを聞いて一旦むくれる美丘に、機転を利かせた(いつもヒマそうな)医師の高梨宏之(谷原章介)はカレシと同じように両親も自分を愛してくれているとを教える。そして美丘はカレシの太一がみんなの事をちゃんと考えてくれる優しい男の子だという事を再確認し、また大好きになる。

 ああ美しい純愛物語。日テレはこの夏「借りぐらしのアリエッティ」でも病気の子に淡い恋をさせ、日本中の涙を誘っているけどドラマでも難病の子を持ち出して視聴者の涙を誘っていて、局ぐるみでこのジャンルを独り占め。それに両方引っかかって泣いちゃうチャッピーはいいお客さんだわ。ついでに林遣都くん、美形すぎるわよ。


 石田衣良の原作本を読んじゃってる人は先が分かっているから、既読者の期待にどう答えるか、それも気になるところ。世の中みんながみんなお先が短いわけではないから、必ずしも美丘と太一の恋愛にあてはまらないけど、恋人や家族、友達を思いやる気持ちは共通。もちろん、美男美女による恋が土曜の夜を楽しくしてくれる事も約束できるドラマね。それから「恋空」にも出ていた水沢エレナちゃん、イメージ通りの清純キャラを、この先どう裏切ってくれるかが楽しみだわ。(チャッピー)