『キングオブコント2023』ファイナリスト記者会見が21日、目黒パーシモンホールで行われ、決勝進出ユニット10組が決勝への意気込みを語った。

 過去最高の3036組がエントリーした大会でファイナリストとなったのは、ゼンモンキー、隣人、ファイヤーサンダー、カゲヤマ、サルゴリラ、ラブレターズ、蛙亭、ジグザグジギー、や団、ニッポンの社長の10組。
司会の南海キャンディーズ山里亮太が「あのメンツを倒してきた10組ですから、相当ネタのハードルが上がってると思いますが、大丈夫です! そのハードルは越えて行きます!」と豪語する強者ぞろいのラインナップとなった。

 決勝初進出のゼンモンキー・荻野将太朗は「皆さんのことはリスペクトしていますけど、倒すつもりでワタナベエンターテインメントを背負って頑張りたい」と決意。同じくファイナリストの隣人・中村遊直(ショートライナー)は「大阪から来ました。東京もんには負けへんで」と意気込んだ。結成12年目のファイヤーサンダー・こてつは「12年間、相方のパワハラに耐えてやっと決勝まで来れた」と述懐。相方の崎山祐に「遅刻するし、ネタも覚えない」と暴露され、「決勝に行けたんで全部チャラです」と返して笑わせた。


 カゲヤマ・益田康平は「初出場なので生意気になっちゃうかもしれませんけど、優勝を狙わせていただきます」と宣言。サルゴリラの2人は幼稚園からの付き合いで、児玉智洋は「44歳になりまして、40年負け続けてやっと決勝に行けた」とほっとした様子。赤羽健壱は激やせを心配され、「40キロくらい痩せました。病気ではないんで」と釈明していた。

 2回目の決勝進出となった蛙亭・中野周平は「調整に調整を重ねて先月ギリギリ100キロ行きました」とベストコンディションで準決勝に臨んだ。イワクラによると、「出番前にチョコケーキとシュークリームを与えてパンプアップさせた」とのことで、すかさず中野から「チョコじゃない。
モンブラン!」と訂正が入り、山里に「そこどうでもいい!」とツッコまれていた。

 ニッポンの社長・辻は「ロングコートダディが準決勝に出られなくて、ずっと一緒にやってきたので」と体調不良で欠場したコンビを気遣ったかと思いきや、「Xでは優勝候補とか言われてましたけど、ネタが仕上がってなかったんで、どうせ今年決勝に行ってなかったです。逃げられた感じ」と憎まれ口を叩いて盛り上げた。『キングオブコント2023』決勝は10月21日(土)夜7時からTBS系で放送予定。

(取材・文:石河コウヘイ)