衆議院議員選挙の場合、比例代表は個人ではなく政党名での投票となる。小選挙区と重複立候補している場合は、当選した対立候補にどれだけ肉薄したかを示す惜敗率によって当選順位が決まるとは言え、比例代表は政党の議席という考え方が根強い。そのため、比例代表で当選した人物が離党した場合は、本多氏のように辞職を選ぶパターンが多い。過去にはどのような議員がいただろうか。
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元タレントのそのまんま東こと東国原英夫氏は宮崎県知事などを経て、2012年の衆院選で日本維新の会、比例近畿ブロック単独1位で出馬し当選。
同じ日本維新の会(後に維新の党)で、東国原氏と真逆の行動を取ったのが上西小百合氏だ。上西氏は2015年3月に本会議を欠席、さらに秘書との不倫温泉旅行疑惑が週刊誌などで報じられ、一連の騒動を受け同党を除名処分となり、無所属に。離党は自らの意思で辞めるものであり、上西氏の場合はそれに該当しない。
上西氏は小選挙区で落選し、比例で復活当選を果たしていたため辞職すべきではと批判が殺到した。
現役の議員でも渦中の人となっているのが、元立憲民主党の須藤元気参議院議員だ。須藤氏は2019年の参院選で比例代表で当選するも、翌20年の東京都知事選で、党の方針とは異なる山本太郎氏への支持を表明し離党。現在まで議員を続けている。
参議院議員選挙の比例代表は、個人名でも投票が可能な非拘束名簿式が採用されている。
ネット上では「比例当選で離党した人は辞職するルールや法律を作って欲しい」といった声も聞かれる。この問題は今後も物議を醸し出しそうだ。