日常生活で使用される大理石の家具から、クリエーティビティーあふれるユニークな石製携帯電話ケースまで、石材と言えば、福建省南安市の水頭鎮のことを避けて通れない。
水頭鎮は福建省南部の海沿いの街で、1990年代までは植物栽培や漁が中心の普通の街だった。
水頭鎮は大理石も花崗岩も産出しないが、多くの人々が生活のために近隣の市や鎮にある花崗岩企業で働いていた。1995年、水頭鎮の人々はこれまでの経験を活かして、同鎮初の石材工場を建設した。初期の加工と海外への輸送、未加工の石材の輸入から、最近の海外での直接的な鉱山開発まで、同鎮の石材産業は拡大を続けている。
初冬の季節、第24回中国(南安)水頭国際石材博覧会が同鎮で開催された。世界中の石材産業の優れた人材が集まり、イラン、トルコ、パキスタンなどは石材事業者がチームを組んで出展した。4日間の会期中、購入意向書1200件以上が調印され、取引総額は70億元(約1470億円)に迫った。

会場では、初めて参加したイランの石材貿易業者のアフルーズ・ノリマンさんが商談を行っていた。ノリマンさんは、「私たちはイランから未加工の材料を水頭鎮まで運び、それから世界各地に向けて販売する。水頭鎮の石材産業クラスターには明らかな特徴があり、競争力が高い。