2024年12月18日、韓国・朝鮮日報は「北朝鮮に留学中の中国人学生が平壌(ピョンヤン)の大成(テソン)百貨店で海外の有名高級ブランドの製品が売られている様子の写真を公開した」とし、「北朝鮮への輸出を制限する対北朝鮮制裁に抜け穴がある」と指摘した。
記事によると、中国人学生は12月初めに大成百貨店を訪れ、その写真をSNSに公開した。

写真を公開した中国人学生は「北朝鮮の人もナイキやSK-IIを使っているとは思わなかった」「まるで日本に来ているようだ」などの反応をみせたという。
平壌の大成百貨店は高級品を販売する主な窓口で、金正恩(キム・ジョンウン)総書記の統治資金調達を担当する北朝鮮労働党39号室が管理しているとされている。
ブランド品などのぜいたく品や酒類、たばこなどは国連安全保障理事会の決議により北朝鮮への搬入が禁止されているが、金総書記をはじめとする北朝鮮の官僚が頻繁に購入していることが確認されている。
この記事を見た韓国のネットユーザーからは「腹立たしい。北朝鮮の住民は飢えに苦しみ、死んでいっているのに」「金総書記とその娘、幹部らは若者をロシアに派兵し、そのお金でぜいたく品を買って楽しんでいるのか」「米国をさんざんたたきながら米国製品を使うなんて笑える」「北朝鮮への送金を最も重大な罪にするべき。そのお金で韓国国民の命を狙っているのだから」「北朝鮮のエリート階層は金総書記とその仲間を倒すために立ち上がるべきだ」「本当に気になるんだけど、何を学ぶために北朝鮮に留学するの?」などの声が寄せられている。(翻訳・編集/堂本)