中国メディアの瀟湘晨報は19日、中国・河南省鄭州市鞏義市で小米(シャオミ)のSU7が崖から転落する事故があったものの乗車していた家族4人は無事だったと報じた。
SU7は中国家電・スマホ大手のシャオミが電気自動車(EV)参入第1弾モデルとして発売した小型セダンだ。
当時、後部座席で娘を抱いていたという王さんによると、車は何かにぶつかりながら落下し、最終的に木に衝突して止まった。車体はボロボロになったものの王さんが座っていた左後方の窓ガラスは割れていなかった。落下の衝撃で滑り落ちた娘を抱き上げ、反応があることを確認して安心したという。

義母が骨折したが、他の3人は擦り傷程度の軽傷だった。夫は事故の瞬間、とっさに娘が前方に飛び出さないよう腕で押さえ、開いたエアバッグの上に落ちるように持っていったという。王さんは「車に乗る時は必ずシートベルトを締めるべきと痛感した。チャイルドシートも用意するべきだった」と話した。
一方、夫は「今年10月24日に納車したばかり。わずか1カ月余りで事故に遭って廃車になったが、SU7の安全性に感謝。救助してくれた関係者にも感謝している」と述べた。
中国のネットユーザーから寄せられたコメントで最も共感(いいね)が多かったのは「これがもしテスラならブレーキが利かなかったとかなんだとか、色々なマイナスの情報が乗っかってくる。シャオミだと違う」というものだった。
また、「突然崖から転落って。車のコントロールが利かなくなったってことじゃないか?」「『車が突然崖から転落』したのに『シャオミの安全性に感謝』ねえ」「広告だろ」「で、崖から転落したのは人的ミスなのか、車両の問題なのか、どちらなんだ?」「感謝すべきはシャオミにではなく、木にだろ」といった声も多く、中国車の安全性をことさらに強調したような報道に違和感を覚えるユーザーが続出している。(翻訳・編集/北田)