中国メディアの魯中晨報はこのほど、卓球男子代表の樊振東(ファン・ジェンドン)(27)と女子代表の陳夢(チェン・モン)(30)が同じ27日にワールドテーブルテニス(WTT)の世界ランキングからの脱退を発表したことについて、元卓球世界チャンピオンの郭躍華(グオ・ユエホア)(68)氏の見解を伝えた。
元中国男子代表選手で、世界選手権2連覇の経歴を持ち、01年に世界卓球殿堂入りを果たした郭氏はこの件について、「樊選手は人柄も成績も良く、まだ老け込むような歳ではない。

郭氏は他に「WTTの試合密度や強度は、アスリート側の受容力を考慮していない。ポイント制も問題がある。高いポイントを得るためのパフォーマンスが求められ、選手には休みが許されない。これらがアスリートを困らせている。WTTはビジネスの視点からランキング上位のアスリートの大会参加が必要なはずなのに、アスリートの受容能力を軽んじている。あえてノーと言った樊選手の勇気を私は認めたい。WTTはアスリートにわびを入れるとともに、変えるべき所を変えてほしい」ともコメントした。
記事は最後に、WTTが樊選手と陳選手のツアー脱退や不参加などを受けて公開した声明に、樊選手が「大会不参加の選手へのペナルティに関する内容が、いつ初めて適用されるようになったのかが分からない。ただ今までは不参加による罰金の公式な通達を受けたことない事は確かだ。個人的には今年末以前にWTTが試合スケジュールを組み終わっていなかったからだと推測する」とのほかに「先週正式な通知を受け取った。来年からWTTは最新の処罰規定を厳格に実行するとの説明があった。12月30日に書類を受け取り、サインして提出した」と回答したことを伝えた。(翻訳・編集/原邦之)