2024年に中国の月探査機「嫦娥6号」は月の裏側のサンプルを持ち帰るという人類初の快挙を成し遂げました。今年も月探査プロジェクトの後続の嫦娥7号、嫦娥8号の研究開発が着実に進められていきます。
深宇宙探査実験室では科学研究者が、北京市と安徽省の共同による嫦娥7号科学普及ペイロードの研究開発を進めています。このペイロードのアイデアは中国中部の湖南省長沙市の小学生らによるものです。月面は真空で大気がないため、地球上と同じように風力で旗をはためかせるのが難しいのは周知の通りです。児童らは電磁場の相互作用を利用して、月面で旗をはためかせることを計画しています。児童らのペイロード試験は来年、嫦娥7号と共に月の南極へ向かう予定です。
科学者らによりますと、こうした方法は、青少年の宇宙事業に対する理解と認知を確立し、将来的に宇宙事業に従事する興味と情熱を引き出すのに役立ちます。
嫦娥7号は26年に打ち上げられ、月の南極で水が氷の状態で存在する証拠を探します。科学研究者は他に、嫦娥8号や国際月面科学研究ステーションなどの任務の論証作業も進めています。(提供/CRI)