中国メディアの環球時報によると、米旅行業界メディアのSkiftはこのほど、「中国の新しい旅行者はどこへ行き、いくら使うのか」とする記事を掲載した。
記事はまず、「2024年の中国の海外旅行者数は延べ1億3000万人に達したとみられる。
チャイナ・トレーディング・デスクの調査によると、旅行先としてはシンガポール、日本、韓国などが依然として人気がある。旅行者の74%が出発の1カ月以内に旅行予約をしている。ほとんどの旅行者が飛行機の予約を優先し、宿泊施設の確保を優先するのは5人中1人にすぎない。
記事によると、短編動画やユーザー生成コンテンツが、特に若い世代の間で、旅行の決定に大きな役割を果たすようになっている。小紅書(レッドノート)や抖音(ドウイン)などのデジタルプラットフォームが、インスピレーションを得る上でますます重要になっている。18~29歳の若者は海外旅行の頻度を増やし、旅行期間を10日間近くにまで伸ばしている。Z世代の旅行者はアウトドアや遠隔地への旅行、冒険志向の旅行に大きな関心を示している。チャイナ・トレーディング・デスクの創業者兼最高経営責任者(CEO)のスブラマニア・バット氏によると、旅行者全体のかなりの部分を占め、企業とターゲットが密接な関係性を築けていて、旅行体験に支出するこれらの層は「極めて重要」だ。
記事によると、支出パターンも変化している。1回の旅行の予算が2万5000元(約52万5000円)超と回答した人が全体の約半数で、5万元を超える人もいる。
記事によると、中国の海外旅行市場の反転は回復を意味するが、同時に中国の消費者の世界との関わり方の変化も示している。バット氏は「観光地やブランドは、テクノロジーに精通しコスト意識の高い顧客層に適応する必要がある」と語る。(翻訳・編集/柳川)