中国の揚水発電所の発電設備容量は世界1位となっている。揚水発電所の設計・施工、設備製造、運用管理を含む全産業チェーンがすでに世界トップレベルに達している。

中国放送網が伝えた。

国家第14次五カ年計画(2021-25年)重点プロジェクトで、中国の単体容量最大の揚水発電機である浙江天台揚水発電所1号機のローター吊り込み作業がこのほど完了した。これは同機が組立段階に入ったことを示す出来事で、今年末に1号機の発電開始の基礎を固めた。

中国の揚水発電所の稼働中の総規模は24年末現在で5869万キロワット(kW)で、中国全土の承認済み・建設中の総規模は約2億kW。中国電建集団北京勘測設計研究院の王可(ワン・カー)チーフエンジニアは、「今年の揚水発電新規稼働規模は約800万kWになり、揚水発電総設備容量は第14次五カ年計画末に6600万kW前後に達する見込みだ」と説明した。

国家エネルギー計画によると、中国全土の揚水発電の需要は35年に4億kWに達する。水電水利企画設計総院専門家委員会の万文功(ワン・ウェンゴン)委員は、「着工・承認・備蓄のローリング開発メカニズムを構築し、エネルギー貯蔵の調節能力と新エネルギー発展の『同期共振』を確保する必要がある」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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