シンガポール華字メディアの連合早報は6日、中国唯一の文化大革命(文革)を記念する場所が「おもちゃの街」に改造されると報じた。

香港メディア・明報の報道として伝えたところによると、中国広東省スワトウ市の塔山風景区内にある文革テーマパーク「塔園」は2005年に完成し一般公開された。

しかし16年の文革50年を前に、中国共産党の歴史決議「文革は内乱」の文字が刻まれた石壁や文革博物館などの施設が改造され、社会主義核心価値観や中国の夢などのプロパガンダスローガンで覆い隠された。

中国唯一の文化大革命を記念する場所を「おもちゃの街」に改造へ―シンガポールメディア

明報の記者がメーデー連休に訪れたところ、各界の著名人が文革を振り返った数十枚の石碑がすべて撤去され、故任仲夷(レン・ジョンイー)元広東省党委員会第一書記の言葉「文革の悲劇を繰り返してはならない」が刻まれた石碑が岩組(いわぐみ)となっているのが分かった。

中国唯一の文化大革命を記念する場所を「おもちゃの街」に改造へ―シンガポールメディア

事情に詳しい人によると、当局は塔山風景区を「おもちゃの街」に改造するための誘致活動を行い、徹底的に「脱文革」を図っているという。(翻訳・編集/柳川)

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