香港メディアの香港01は9日、中国本土の女性が香港の飲食店で加算される10%のサービス料の支払いを拒否したことが物議を醸していると伝えた。
記事は、香港では多くの飲食店で食事代に10%のサービス料が加算されるが、必ずしもすべての人がそれを受け入れているわけではないとし、女性のSNS投稿を紹介した。
女性が店員に「料理に髪の毛が入っていたのでサービス料を請求されるのは受け入れられません」と伝えると、店員は「問題のあった料理は新しいものに取り替えました」と反論。女性は「でも、それはレストランとして当然の対応ですよね。最後まで何の問題もなければ、私はサービス料を支払うつもりでした。でも今回は問題があったので、支払いたくありません」と主張した。
最終的に、女性は最初の支払いで差し引かれたサービス料、17香港ドル(約320円)を現金で返金してもらったといい、「やり取りは終始穏やかに行われたし、料理はとてもおいしかったと(店員に)伝えた」と述べた。
この投稿に、ネットユーザーから賛否の声が寄せられ、「なぜそんなにサービス料文化を崇拝するのか」「香港の人たちは本当にサービス料が合理的だと思っているのか。『習慣だから従うべき』はおかしい」「コメント欄で『これが普通のサービス』って言ってる人がいるけど、あり得ない」「価格が高い方がまだマシ。サービス料みたいな悪しき風習には賛成できない」など、サービス料に批判的な声が上がり、香港のユーザーからも「サービス料はばかばかしいと思ってた」「10%取る必要なんてまったくない。今回は投稿者を支持する」などの声が聞かれた。
一方で、「レストランは面倒を避けるために返金しただけ。
女性は「料理の代金が高いから返金を求めたのでは」との指摘に対して、「もしそうならそもそも5日間も香港に滞在しない。料理を取り替えてもらうのは基本的なことでしょ?まさか髪の毛入りの料理をそのまま食べろとでも?」と反論。さらに、「香港滞在中、他のレストランでサービス料が含まれていた場合はすべて支払った。でもこのお店だけは衛生上の問題があったから、自分の要求を伝えた。これは消費者として当然のことだと思う」とし、「お店のサービスや商品に満足したからこそ支払いたいと思うのがサービス料。それが私の基本的な考え方」とつづった。
ネットユーザーからはこの考え方に賛同する声が相次ぎ、「あなたの要求はとても合理的で、決して行きすぎではないと思う。