中国気象局によると、中国が独自で開発した航空機搭載型の大気パラメータ測定システム、ホットワイヤー含水量(LWC)計などの大気探査設備が10日、無人機による野外照合テストを完了しました。
テストの結果、大気パラメータ測定システムや独自開発のホットワイヤー含水量計はデータ収集の正確性と安定性の面で優れており、測定した緯度経度、海抜、温度、相対湿度、気圧などのパラメータは、海外から輸入した設備と比べ、全体的な測定傾向と具体的な数値の一致率が99%を超え、航空機搭載大気探査設備の運行が安定し、測定データが正確であることが確認されました。
この設備は先進的なセンサー素子やマイクロエレクトロニクス技術、専用信号処理アルゴリズムなどの技術を融合して、設備の軽量化、高精度、高安定性を実現し、複雑な気象条件下での飛行中に、高空の三次元真風向、真風速、温度、湿度、圧力、含水量、姿勢と位置情報をリアルタイムで測定・計算することができるとのことです。これにより、飛行制御システム、人工的な気象作業システムなどにリアルタイムのデータ支援を提供できます。同時に、この設備の開発により、中国は長期にわたり輸入に依存していた問題を解決し、有人機、無人機などさまざまなシーンでの活用が実現し、高空気象探査、空中交通管理、高空乱流の研究などへのデータ支援も可能となります。(提供/CRI)