2025年6月26日、中国メデイアの観察者網は、インドの企業経営者が中国高速鉄道を称賛したところ、インドのネットユーザーの間で大きな反響を呼んだことを報じた。

記事は、インドの撮影機器メーカーの共同創業者であるアカシュ・バンサル氏が中国の高速鉄道を利用した経験をX(旧ツイッター)に投稿したことを紹介。

バンサル氏は写真を交えつつ、「会議のために日帰りで往復1600キロを移動したにもかかわらず全く疲れなかった」という快適さ、時速250キロ近い高速走行、マッサージチェアを数多く備えるなど充実した駅の待ち合い施設、出発時刻より30分早く駅に到着した際に係員がこちらから頼むことなく1本早い列車にチケットを変更してくれたことなどを称賛ポイントとして挙げた。

バンサル氏の称賛に対してインドのネットユーザーから「これが世界一流の鉄道インフラだ」「中国を批判するよりも、中国から学ぶべきだ」「上海から蘇州まで高速鉄道に乗ったことがある。25分で130キロも走ったのに、値段は45元(約900円)だった」「中国のインフラがインドより優れていることは否定できない」「残念ながら、このような光景はインドでは決して見られない。なぜなら、われわれは空論を好み、質の高い生活が何を意味するのかを決して認識していないから」「他の国がミサイルを誇示している間に、中国は黙って勝利している」といったコメントが寄せられたという。

一方で、中国のインフラ発展の裏側には人権問題や債務問題があるといった批判のほか、「あなたのような人は偽インド人企業家だ。あなたたちのブランドはインド人に雇用機会を全く提供しておらず、中国製品で莫大(ばくだい)な利益を稼いでいるだけだ」といったネガティブなコメントも書き込まれた。また、「インドも非常に速いスピードで発展している。中国だって今の発展に30年以上かかったのだから、インドにも同じ時間を与えてほしい」という意見も見られたという。(編集・翻訳/川尻)

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