卓球のWTTコンテンダーザグレブ2025女子シングルスで優勝した世界ランキング8位の大藤沙月について、中国で「ある問題」を指摘する声が上がっている。
29日の決勝で同15位の中国の石洵瑶(シー・シュンヤオ)と対戦した大藤は、ゲームカウント4-2(9-11/11-8/8-11/11-4/11-8/11-5)で勝利した。
しかし、中国のSNS上では大藤のプレー中のある問題を指摘する声が相次いだ。それは、サーブの際の球が見えにくいこと。卓球のサーブではボールを打つ瞬間が相手に見えるようにしなければならず、ラケットや腕などでボールを隠して打つことは反則になる。
中国のSNSでは中国からの帰化選手でドイツ代表のシャン・シャオナが「大藤沙月のサーブは正直に言って見えにくい。ハン・イン姉さん(同じく中国出身でドイツに帰化した選手)も彼女のサーブに対してチャレンジ(ビデオ判定の要求)をしたことがある」などと語る動画が注目を集めている。
ハン・インは今年4月のITTFワールドカップ・マカオで大藤と対戦した際に「サーブが見えない」として2度チャレンジを行っており、1度目のチャレンジは失敗、2度目は成功し、大藤は反則を取られている。
今大会の大藤についてもこの問題をめぐる議論が起きており、ネットユーザーからは「大藤は本当に(サーブを)隠すのがうまいな」「あれ反則だろ」「大藤はサーブを隠し過ぎ」「審判は指摘しないのか?」「審判に助けられて優勝したな」「もういっそサーブは全部彼女に得点をあげれば?いつか相手にクレームつけられるぞ」「そんなこと(ボール隠し)してたら他の選手からのリスペクトは得られない」といった批判の声が上がった。
一方で、「審判が指摘していないということは問題ない」という声も複数上がっていたほか、「これは中国代表の一部選手もやっていること」「大藤には中国のこういうところじゃなく、良いところを学んでほしい」など、中国選手にも同様の癖が見られるとの指摘も出ていた。
このほか、「今日(決勝)の大藤は本当にすごかった」「(中国は)主力じゃなきゃ大藤に勝つのは難しい」「大藤は世界トップ10。決して弱くない」と大藤の実力を認めるコメントや、「日本女子はまるで刈っても刈っても収穫が終わらないニラのように一人また一人と有望な選手が出てくる」「伊藤美誠、早田ひな、木原美悠、大藤らはチャンスを大事にしないと。若手が虎視眈々と狙っている」「日本にはまだ松島輝空や張本美和もいるからな」と日本には若手実力者が育っているとのコメントも寄せられている。