2025年7月14日、環球時報は、「中国がリニアモーターカーの未来を再定義する」とドイツメディアが報じたことを紹介した。
記事が紹介したのは、ドイツメディア「all-about-industries」の10日付文章。
そして、時速600キロを超える速度はこれまでにも日本のL0系リニアが記録していたものの、全長40キロを超える長い試験線を用いて実現したものだと指摘。今回は非常に短い距離で加速した上、その後数百メートルで安全に減速、停止したことから、今後のリニア鉄道や超高速鉄道の発展に向けた画期的な記録となったとの見方を示している。
さらに、中国では最高時速を800キロまで引き上げる計画も立てていると紹介。飛行機に近い速度で走行できるようになれば、飛行機のような厳重な保安検査を必要しない、乗り降りに長い時間を必要としない、再生可能エネルギーを利用できるといった点から大都市間移動での飛行機との競合で大きなアドバンテージを得ることができると説明した。
文章は、今回の走行試験によって中国の科学技術レベルの先進性が改めて明らかになったとし、「わずか7秒で時速650キロにまで加速する性能を持つ路線がいつ、どこで正式に運用開始されるのかはまだ分からない。ただ、軌道交通の新時代が幕を開けたことは明らかだ」と評している。(編集・翻訳/川尻)