中国メディアの参考消息は15日、中国はオーストラリア人コーチの助けを借りて世界的なサッカー強国になるという夢を実現しようとしているとするオーストラリアン・フィナンシャル・レビューの記事を紹介した。
記事によると、「ジ・アイランド」と呼ばれるサッカーアカデミーでは、将来を嘱望される10代の選手らが家族から引き離され、ゲームに没頭している。
記事によると、この計画は詳細かつ野心的で、何百万人もの子どもにサッカーをさせ、中国全土に何千もの競技場を建設して最終的にサッカー強国になるというものだが、今のところ、あまりうまくいっていない。
国際サッカー連盟(FIFA)の最新の世界ランキング(男子)で94位の中国について、記事は、ワールドカップに出場したのは2002年の一度だけで無得点で敗退したことや、元代表監督が贈収賄で収監されるなどの汚職スキャンダルが低迷をさらに深刻化させていることに触れた。
その上で、「それでも資金は注がれ続けている」とし、コロナ禍前には中国のクラブが選手に提示した年俸は世界トップクラスだったことに触れ、「しかし、お金だけでは戦略を買えない」とし、「外国人選手獲得の中で長らく見過ごされてきた草の根レベルの育成がようやく注目され始めている。中国のユースチームは地域レベルの大会で希望が持てる成績を残せるようになっている」と伝えた。(翻訳・編集/柳川)