中国国務院報道弁公室は7月17日の記者会見で、2024年の中国の知的財産権使用料の年間貿易総額は3987億1000万元(約8兆2400億円)だったと発表しました。多くの特許の活用と実用化が進められていることが確認されました。

中国国家知的財産権局は現在、特許の活用と実用化の特別行動を展開しているとのことです。中国では特許として、発明特許、実用新案特許および意匠特許の3種が設けられています。企業が取得した「発明特許」の産業化率は2020年には44.9%でしたが、2024年には53.3%にまで上昇しました。また、2020年には11.97%だった特許集約型産業の付加価値額のGDPに占める割合は、2023年には13.04%に向上しました。2020年には3194億4000万元(約6兆6100億円)だった知的財産権使用料の年間貿易総額は、2024年には3987億1000万元(約8兆2500億円)なり、年平均成長率は5.7%でした。

さらに、中国では特許協力条約(PCT)に基づく国際出願、マドリッド議定書に基づく国際登録、ハーグ協定のジュネーブ改正協定に基づく意匠の国際登録出願の件数がいずれも世界トップクラスに躍進し、人工知能(AI)、情報通信、電気自動車(EV)など新エネルギー自動車、太陽光発電、量子技術、バイオ医薬品などの分野で数多くの核心技術の特許を把握したことが、科学技術の自立自強と新たな質の生産力の発展を力強く支えています。

現在、世界のブランド価値トップ5000社のうち、中国ブランドの価値総額は世界第2位の1兆7600億ドル(約261兆円)です。2020年には6398億元(約13兆2000億円)だった中国産の地理的表示(GI)製品の年間直接生産額は、2024年には9690億元(約20兆円)に達しました。中国では、知的財産権保護の意識とその成果がいずれも向上し続けています。(提供/CRI)

編集部おすすめ