中国メディアの環球時報は23日、「日本の迷惑系インフルエンサーが市議当選、逮捕歴多数、中国人観光客への言いがかりも、日本のネット上に不安の声」と題し、かつて迷惑系YouTuberとして物議を醸したへずまりゅう氏(34)が奈良市議会議員選挙で当選したことを批判的に報じた。

記事は同氏について「若年層の間で一定の知名度を持つ」としつつ、「迷惑系YouTuberとして活動していたことから、広く批判を集める存在でもある」と説明。

「スーパーのレジ前で未清算の刺身を食べる、アパレル店に押しかけ商品の返品を強要するなど、さまざまな迷惑行為により、日本の警察にたびたび逮捕されている」と伝えた。

また、「彼は中国人観光客を(自身の動画の)再生回数獲得のための鍵として標的にしていた」と指摘。「奈良公園に張り込み、シカと触れ合う中国人観光客に『当たり屋』のように言いがかりをつけた。中国人観光客の『マナー違反』とされる行動を巧みに編集して投稿し、奈良のシカを守るという名目で何度もあおり、各種SNSプラットフォームで莫大(ばくだい)な再生数を獲得した」と説明した。

その上で、「このような素行不良のインフルエンサーが当選したことに対し、日本のネットユーザーから『奈良市民は一体何を考えているのか』との疑問の声が上がっている」と強調。実際に寄せられたものとして、「迷惑行為で知られた人物がいきなり当選なんて信じられない。そんなにすぐ改心するとは思えないし、奈良市民のイメージが悪くならないか心配」「排外的な主張を繰り返せば過去に問題を起こした人物でも市議に当選できるなんて、非常に憂慮すべき」といったコメントを紹介している。

なお、同氏の当選については中国の複数のSNSプラットフォームでも大きな注目を集めており、主に批判的なコメントが寄せられている。(翻訳・編集/北田)

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