「目新しくて面白い。彼氏がずっと撮影してくれているみたい。

このカメラがあれば、一人旅でも写真が上手に撮れる」。浙江省杭州市のショッピングモール「杭州大厦」の杭州製品専用エリアで空飛ぶカメラを体験した丁さんは、このように興奮気味に感想を述べた。これは浙江省杭州市が最近に選出・発表した10大「テクノロジー新特産品」のうちの一つだ。

これらの「テクノロジー新特産品」は、スマートライフ、健康管理、デジタル文化クリエーティブグッズなど複数の分野をカバーしている。空飛ぶカメラを例にすると、8K超高解像度画質や多様なスマート軌跡自動撮影機能を備え、AI専属フォトグラファーのようなものだ。開発企業の彭静敏(ポン・ジンミン)ブランドマネージャーは、「この製品はスポーツ業界での売り上げが非常に好調で、スキーやサイクリングなど複数のシーンでの撮影に適している。空飛ぶカメラは自動的に付き添って撮影してくれるAI専属フォトグラファーのようなもので、これがあれば友達に写真撮影を頼む必要はなくなる。当社のこの製品に初めて触れた消費者は、目新しいと感じている。テクノロジーが暮らしを変える力を持つことを真に実感できる」と述べた。

空飛ぶカメラだけでなく、拡張現実(AR)ゴーグルもたくさんの観光客の注目を集めていた。「このARゴーグルをご覧ください。近視の方はこうやって度数を調節できます」。

あるARゴーグル旗艦店では、観光客がARゴーグルを体験する様子が見られた。そのうちの一人の李さんは、「これを使えばオフィス用ソフトを使って仕事をしながら、テレビを見たり、微信(WeChat)でチャットをしたり、複数の画面を同時に操作したりすることができ、便利で手軽だ。以前からこの眼鏡をECプラットフォームの買い物かごに入れていたが、今回、実店舗で使ってみて初めて購入を検討するようになった」と話した。

同店の袁帥(ユエン・シュアイ)店長は、「杭州10大テクノロジー新特産品に選ばれたこのARゴーグルは、空中結像、複数の画面の同時使用、音声操作、デバイス間転送などの機能に対応し、テレビ・映画、ゲーム、オフィス、ソーシャルの4大分野の機能を統合している」と説明した。

テクノロジーの新しい体験がテクノロジー旅行ブームをもたらした。同店には連日、200~300人の観光客が訪れ、売り上げの増加にも貢献しているという。袁さんは、「今年の店舗の売り上げと来客数は前年同期の10倍以上になったと同時に、大手ECプラットフォームではARゴーグルが売り上げランキングの上位に並んだ」と補足した。

新たなテクノロジー消費場面を活性化する「新特産品」―中国
杭州の10大テクノロジー新特産品にはAIコンパニオンロボットや中国発RPG「黒神話:悟空」関連商品シリーズがある

杭州はこのほど初めて10大「テクノロジー新特産品」を選出・発表した。その中には多機能スマート睡眠機器、フィットネスポンプ、AIコンパニオンロボット、外骨格アシストロボットなどがあり、中でも空飛ぶカメラやARゴーグルなど5種類の製品は、すべて同市余杭区のテクノロジー企業によるものだ。

杭州の「テクノロジー新特産品」の選出は、この都市のテクノロジーイノベーションの活力を示しているだけでなく、テクノロジーイノベーション分野における余杭区の突出した貢献を体現するものであり、消費者に新たなテクノロジー製品の体験を提供し、テクノロジーイノベーションと消費高度化の好循環をさらに推進するものでもある。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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