中国メディアの封面新聞は6日、「子猫を虐待して4匹を殺害し、2匹にけがを負わせることは違法だと思いますか?」との記事を掲載した。
記事によると、今月3日、遼寧省瀋陽市の猫カフェで女が個室に入り、子猫たちを持ち上げて床にたたきつけたり、逃げる子猫を追いかけてたたくなどの暴行を加える騒動があった。
警察は「故意による財物損壊罪(器物損壊罪)」での起訴を提案している。猫の総額は1万元(約20万円)を超えるため、立件の基準に達しているという。しかし記事は、「この件は再び法律の盲点を浮き彫りにした。虐待されたのがペットや所有者のいない動物だった場合、現行法(動物保護に関する法律がない)では処罰が困難なケースが多い」と指摘した。
その上で、「実際、動物虐待を刑罰の対象にすべきとの声は以前から上がっており、2020年以降、複数の全国人民代表大会の代表者が『動物虐待防止法』の制定を提案するなど、法的に規制すべきとの意見が出ている」と言及。あるネットユーザーの「自分の感情の暴走は命を傷つけていい理由にはならない。道徳的に非難するだけでなく、法的に明確に線を引く必要がある」との意見を紹介した。
この話題はSNS・微博(ウェイボー)でも大きな注目を集めており、ユーザーからは「ひどすぎる。しかも子猫(泣)「周囲の人は気を付けた方がいい。いつ何時、『機嫌が悪いから』と飲み物に毒を入れられるか分からない」「今日、猫を殺す者は、明日、人を殺す」「これが違法でないなんておかしい」「もう何度も同じようなことは起きている」「早急に厳しい法律を作るべき」「法律制定を支持する。