卓球のWTTチャンピオンズ横浜女子シングルス1回戦で、世界ランキング5位の中国の王芸迪(ワン・イーディー)があわや初戦敗退の場面があった。

7日の1回戦で同40位のドイツのウィンターと対戦した王は、相手のパワーに押される場面が目立ち、開始から6連続ポイントを許すなど第1ゲームを4-11で奪われる。

続く第2ゲームも再びリードを許す苦しい展開となり、5-11で失った。

後がなくなった王は逆に吹っ切れたのか、第3ゲームは一転して大きくリードし11-4で奪取。第4ゲームもウィンターの強みであるバックを避ける戦いで優勢に試合を進め、11-6でゲームカウントをタイに戻した。

迎えた最終第5ゲームは一進一退となり、8-10とウィンターに2本のマッチポイントを握られる。しかし、ここから4点を連取して一気に逆転した。勝利が決まった瞬間、王は声を張り上げ、手を突き上げて喜びを表した。

中国の卓球ファンからは「マッチポイント2本握られてからの大逆転。すごい」「ドキドキした」「最後はかなりエキサイティングだったな」「第1、2ゲームを見て負けたと思ったわ」「プレッシャー耐性は満点」「危うく番狂わせを許すところだった。しかし王芸迪は安定しないな」といった声が上がった。

中国メディアの騰訊網は、先日のUS スマッシュで橋本帆乃香にストレートで敗れるなど調子が上がらない王について、「パリ五輪以降、主力選手の中でも最も低調。世界ランキングでも陳幸同(チェン・シントン)や蒯曼(クアイ・マン)に抜かれて5位に転落した」としつつ、「この試合をきっかけに課題を振り返り、調子を取り戻してほしい」と伝えた。(翻訳・編集/北田)

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