台湾メディアの中時新聞網は9日、台湾人女優が日本で危うくぼったくり被害に遭うところだったとの情報を伝えた。

記事によると、子役としてデビューし数々の作品に出演してきた女優のアン・リー(李淑禎)が8日、日本旅行での出来事をフェイスブックアカウントでシェアした。

アン・リーはその日の夜、同行者含めみんな疲れていたため、ホテルに戻る途中のコンビニで食べ物を買っていこうとした。その時、ちょうど隣にたこ焼きを売っている屋台があるのを見付け、近くに行ってみると中年の男性客4人が酒を飲みながら食事をしていた。

少しためらったものの意を決して暖簾をめくると、談笑していた楽しそうな雰囲気が一瞬で凍った。アン・リーらは気まずくなりながらも、たこ焼きのテイクアウトができるかどうかと、値段を聞いた。すると、店主は「1250円」と答えた。

次の瞬間。そこにいた4人の客が「そんな高いわけないでしょ」「何を売ってるんだよ」「俺たちはさっきいくらの食べたんだよ」「おい、店主。何してるんだよ」と口々に声を上げ始めたといい、それを聞いた店主は「500円だよ!1つ10個入り。はははは!」と笑ったという。

4人の客らは椅子を動かして詰め、アン・リーらを座らせてくれたそうで、「(たこ焼きを待っている間)万博や台湾故宮、パイナップルケーキ、気候、中国と台湾などについて、たくさん話をした」とのこと。

アン・リーは、「(他のお客さんと話をしたことで)乳酸の蓄積による疲れも、見知らぬ土地での不安もなくなった。そして、旅の最も素晴らしい瞬間がやってきた。

たこ焼きを持ち、ぶらぶら歩きながらホテルへ戻る時、乳酸が再び私の体を刺激し始めた(疲れが戻ってきた)が、気分はむしろ(良くなっていて)味わい深かった」とつづっている。(翻訳・編集/北田)

編集部おすすめ