台湾メディアの旺報は9日、日中戦争中に起きた南京事件を描いた中国の映画「南京照相館(南京写真館)」の北米プレミア上映会に出席した中国の謝鋒(シエ・フォン)駐米大使のコメントを紹介した。

記事によると、北米プレミア上映会は6日夜に米首都ワシントンに近いバージニア州アレクサンドリアにある映画館で行われた。

招きに応じて出席した謝氏は、華僑・華人や各界の人々などと鑑賞した。

「南京照相館」は中国で7月25日に公開され大ヒットを記録している。

謝氏は、「南京照相館」について「時空を超えて、歴史の奥底にある最も暗い一角を映し出し、人間性の最もまぶしい輝きをも映し出している。戦争の残酷さと平和の貴重さを示し、歴史をかがみとして未来を切り開くようわれわれに絶えず呼び掛けている」とコメントした。

また、「中華の人々全員が粘り強い意志と勇敢な闘い、大きな犠牲をもって抗日戦争の偉大な勝利を勝ち取り、世界反ファシズム戦争の勝利に輝かしい歴史的貢献を果たした。第2次世界大戦の歴史的真実を歪曲(わいきょく)するいかなるたくらみにも、14億余りの中国人民が応じることはないし、歴史に逆行するいかなる行為にも、世界の平和を愛する人々が応じることはない」とも述べた。

さらに、「歴史を銘記するのは、より良い前進のためだ。中国人民抗日戦争と世界反ファシズム戦争において、中米両国民は共通の敵に敵意を抱き、肩を並べて戦い、人類の平和と正義を共に守ったことが歴史に刻まれた。平和な時代にあって、中米にあるのは平和を守る責任だけであり、衝突して対抗する理由は存在しない。両国は共に努力し、相互尊重、平和共存、協力・ウィンウィンの新しい時代において中米が正しく付き合う道を歩まなければならない」とした。(翻訳・編集/柳川)

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