中国では7月も力強い消費刺激策が続き、家電などの買い替え補助金計1380億元(約2兆8400億円)が続々と配分されています。こうした政策の後押しで、住民の購買意欲と経済の先行きに対する信頼感は絶えず高まり、「夏の経済」が7月のオンライン販売の伸びの主な原動力となりました。
専門家は「今年7月のEC物流市場の活力は例年と大きく異なり、年半ばの大規模セール終了後も衰えることなく、むしろ増加に転じている」と指摘しました。国の各種消費補助金政策に刺激されて、7月のEC物流需要は減るどころか増加しています。
中国物流購買連合会の何輝副会長はメディアに対し、「ECの消費品目で見ると、医療・ヘルスケア、日焼け止め用品、アパレル、飲料がいずれも回復基調にある。加えて夏休みに入り、書籍やトレーニング・教育用品も目立って上向いている」と語りました。なお、供給面では、増水期に各地で相次いだ豪雨や台風の影響で、一部の地域では配送に遅れが生じ、物流の迅速性、契約履行率、満足度の指標は前月よりやや低下しました。EC物流企業はさまざまな対策を打ち出し、宅配スタッフの安全を確保しつつ気象の変化に積極的に対応しており、市場供給は全体的に安定しています。この先も夏の消費シーズンの訪れと新学期に向けた消費者向け電子機器製品の購入のピークを迎えることなどから、EC物流市場の需要は安定した成長を維持するものと見込まれます。(提供/CRI)