2025年8月15日、韓国・京郷新聞によると、韓国の20~30代の10人中6人が日本に好感を持っていることが分かった。

記事によると、調査は光復(日本からの解放)80周年を記念して先月30~31日に全国の18~39歳の男女538人を対象に行われた。

「日本との歴史問題に関心がある」と回答した人は67.6%、「日本との歴史問題についての歴史教育を強化するべき」と回答した人は83.6%に上った。

また「日本に好感を持っている」と回答した人は58.1%だった。20代男性の73.8%が日本に好感を示した一方、30代女性は63.4%が「日本に好感を持っていない」と回答し、同世代間でも認識に違いが見られた。

記事は「このような認識の違いには、判断基準が影響を及ぼしたとみられる」と分析している。日本と聞いて真っ先に思い浮かぶものを問う質問に対し、20~30代の男性はアニメ、ドラマ、J-POPなど「日本の文化」(25.9%)を最も多く挙げた。一方、20~30代の女性では旧日本軍慰安婦、強制動員など「歴史問題」(37.6%)が最も多かったという。記事は「男性は主に『個人の文化的経験』を基準に日本を判断する一方で、女性は『共同体の歴史的経験』をより重要視していることを示している」と説明している。

ただ、多少の認識の違いはあるものの、20~30代の大多数は「個人的な好感度」と「国家間の問題」を切り離して考えている。「日本の文化・製品を楽しむこと」と「歴史問題に対する日本政府の態度を批判すること」は両立可能かどうかを問う質問に対し、66.3%が「可能だ」と回答したという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「日本の現在の文化を楽しむことと、日本の歴史を批判することは別」「『歴史を忘れた民族に未来はない』と叫ぶのはもう終わりにしよう。本当に未来がないのは、歴史に足を引っ張られている民族だよ」「歴史を学ぶのは良いが、やみくもに日本を否定するのは違う。日本文化をたくさん見て、楽しんできたから、日本に良い感情や好感を抱くのは当然のこと」「実力で全ての分野で日本を圧倒すれば全ての問題が解決する」などの声が上がっている。

一方で「最近の若者を見ていると、この国の未来が心配になる。日本はまだ過去の歴史を清算できていないのに」「日本はわれわれを苦しめた過去をいまだに反省せずにいる」「油断していたらまた日本にやられてしまう」などの声も見られた。(翻訳・編集/堂本)

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