中国メディアの環球時報は19日、韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領が、25日に予定されている韓米首脳会談の前後に中国に特使団を派遣すると報じた。

聯合ニュースや中央日報など韓国の複数のメディアの報道として伝えたところによると、与党「共に民主党」の関係者は、訪中日程はまだ確定していないとした上で、24日の韓中国交正常化記念日を含め日程を調整中だと説明した。

特使団には朴炳錫(パク・ビョンソク)元国会議長のほか、共に民主党内で「中国通」とされる金太年(キム・テニョン)、朴釘(パク・ジョン)両国会議員や、盧泰愚(ノ・テウ)元大統領の息子の盧載憲(ノ・ジェホン)東アジア文化センター理事長が含まれる見通しだという。

特使団は、王毅(ワン・イー)共産党政治局員兼外相ら中国高官と面会し、李大統領から習近平(シー・ジンピン)国家主席への親書を伝達するとみられる。親書には、10月末に韓国南東部の慶州で開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議への習主席の出席を要請する内容が盛り込まれるとの見方が出ている。

9月3日に中国で開かれる抗日戦争勝利80年記念式典に李大統領が出席しない可能性が高いことから、中国との関係を保つために式典直前に特使団を派遣するのではないかとの分析もある。

ただ、共に民主党の関係者は「他の国々にも特使団を送って親書を伝達している」とし、「拡大解釈してはならない」とくぎを刺し、大統領室の関係者も、中国側と特使団に関する協議を続けているとした上で、「公式発表前に具体的な事項を明かすことは難しい」と述べるにとどめたという。(翻訳・編集/柳川)

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