華字メディアの星島環球網は19日、中国公安部の発表として、800人余りから3億元(約61億円)以上を違法に集めた疑いが持たれている李という名の容疑者が15日にタイから送還されたことを伝えた。

記事によると、李容疑者は、公衆から預金を受け入れる資格がない中、「会社は優れた資金力を持ち、間もなく上場する」などの情報をでっち上げ、高金利をうたって生産・経営拡大の名目で800人余りから3億元以上を違法に集めたとされている。

同容疑者はその後、国外へ逃亡し、河南省商丘市睢陽区人民検察院は2023年9月に公衆から違法に預金を受け入れた疑いで容疑者の逮捕を承認。24年10月には国際刑事警察機構(インターポール)がレッドノーティス(国際逮捕状に近い文書)を出し、今年6月にタイ当局によって逮捕された。

中国公安部の関係者は「李容疑者の引き渡しの成功は中国とタイの法執行・司法協力の深化、相互信頼の強化による成果だ」などとした上で、今後の他国との法執行協力の構築と深化にとって模範的な役割を果たすとの考えを示したという。(翻訳・編集/野谷)

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