2025年8月18日、台湾メディアの鏡報によると、台湾人作家の石牧民(シー・ムーミン)氏が劇場版「鬼滅の刃」無限城編を子連れで見るなと警告した。

劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来が今月8日に台湾で公開された。

興行収入は非常に好調で、映画のチケットは入手困難な状況になっている。記事によると、台湾人作家の石牧民氏は17日、自身のフェイスブックに「現在、劇場版『鬼滅の刃』が上映されているが、映画の年齢制限により12歳未満の子どもは鑑賞できない。しかし、各地で親が違反して12歳未満の子どもを連れて映画館に入るケースが相次いでいる」と投稿した。

石氏は「お父さん、お母さん、冗談ではない!この映画が単なるアニメだとしても、内容には人間の手足が切断され、血が床にあふれ、首を切られるシーンや、首のない体が動くなどの残酷で血なまぐさい奇怪な描写がある。それを見た後にお子さんにどう影響するか分からない。今日大丈夫でも、将来どうなるかは分からない」と警告した。石氏はさらに、子どもを守ることについて、主管機関が規定を設けるのは良いことだとし、「親と業者が共に守らなければならないもので、守らなければ罰則がある」とつづった。

石氏は27年前、台湾の教育団体・人本教育基金会が運営する森林小学校(学生は寄宿生活)で体験入学の教員を務め、そのプログラムで子どもを指導していた経験を紹介した。その中には5歳の女の子がおり、毎晩抱いて軽く揺らしてあげなければ寝付かないこともあったといい、「私は夜の教務会議に行く前に、その子をベッドに置こうとしたが、眠っている間も私の首にしがみついて離れなかった」と述べた。

また、当時の森林小学校の同プログラムは2週間にわたり、週末には子どもは自宅に戻って休み、再び森林小学校に戻ったそう。その際、「その子は私の腕の中でも眠らなくなった。私はあらゆる手を尽くしてあやし、子どもと一緒にベッドに横になり、『どちらが長く目を閉じていられるか』という競争を考え出して、毎日40~50分かけてようやく子どもを寝かしつけることができた」と振り返った。

ところが懇親会の時、その子の母親が華やかに着飾ったお嬢様のような姿で、普段は毎晩その子をそばに置きながら、母親は自分勝手にテレビでホラー映画を見ていたことを知ったという。石氏は「そのことを知った瞬間、心が砕けた。『虎も我が子を食わぬ』というが、子どもを守ることは過剰であっても足りないくらいだ。ましてや映画の年齢制限には理由がある」と言及した。

そして石氏は、社会全体が「子どもに害を与えるであろう」と予想するものを子どもに与える場合、今日大丈夫でも、将来にわたって安全だとは保証できないと考えている。「私が世話をしたあの子は、まさに生きた実例であり、5歳ですでに怖がって眠れなくなった。誰がその傷が一生残らないと言えるだろうか?。12歳未満の子どもは現在上映中の劇場版『鬼滅の刃』を見てはいけない。『見ないほうがよい』という助言ではなく、法的に見てはいけないのである」と強調した。(翻訳・編集/岩田)

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