7月の中国の消費市場は全体として安定して推移しました。国家統計局によると、同月の社会消費財小売総額は前年同月比3.7%増の3兆8800億元(約80兆3000億円)で、1~7月累計では前年同期比4.8%増の28兆4200億元(約588兆円)でした。
消費財の「以旧換新」政策(買い替え下取り支援策)の効果が続き、7月は「限度額以上単位」と呼ばれる経済統計づくりの対象になる一定規模以上の商業企業や個人経営者による家電の売上高は前年同月比28.7%増、家具では20.6%増、通信機器では14.9%、文化事務用品は13.8%増でした。
中国自動車流通協会によると、7月の乗用車小売販売台数は前年同月比6.3%増で、うち電動自動車(EV)など新エネルギー車では12.0%増で、新エネルギー車の普及率は54%に達しました。
また、1~7月のサービス小売額では、文化・スポーツ・レジャーサービス、旅行・レンタルサービス、交通サービスがいずれも二桁の伸びを維持しました。映画市場も好調で、夏休みシーズンの興行収入は100億元(約2070億円)を突破し、数多くの国産の優秀映画作品が評価と興行の両面で成功を収めました。また、「中国購(チャイナショッピング)」が流行語となり、免税制度の改善やビザ免除対象国の拡大とあいまって、インバウンド消費の大幅増を後押ししています。(提供/CRI)