中国の送配電企業、南方電網は8月26日、広東・香港・マカオ大湾区(グレーターベイエリア)の「第14次5カ年計画(2021~2025年)」における初の揚水発電プロジェクトである梅州揚水発電所第2期プロジェクト第1号ユニットが稼動し、発電を開始したと明らかにしました。域内の電力網の調整能力が大幅に強化されるとみられています。

第2期プロジェクトは26日、重要な進展を遂げ、第1号ユニットが正式に稼動し、発電を開始しました。発電所は毎時30万キロワット時の発電が可能で、これは地域住民5万人の1日当たりの電力使用量に相当します。またこの発電量はすべて電力市場取引にも参加し、広東省の揚水エネルギーの市場化運営規模を150万キロワットに引き上げるとみられています。

南方電網傘下で揚水発電事業を担う南方電網儲能の第2期プロジェクト部の朱金華総経理は、「第1号ユニットの稼動は域内の電力網の調整能力を高めるだけでなく、市場化による新エネルギーの送電と販売促進にも役立つ。次の段階の取り組みとして、残り3ユニットの据え付けと調整に力を入れ、プロジェクトの年内完成と発電開始を確保していく」と述べました。

第2期プロジェクトの設備容量は120万キロワットに達し、建設が完了すると、広東・香港・マカオ大湾区における揚水発電の稼働規模は1000万キロワット、調節能力は2000万キロワットを突破する見込みです。(提供/CRI)

編集部おすすめ