シンガポールメディアの聯合早報は27日、異常気象による中国の道路被害額が160億元(約3300億円)を超えたと報じた。
記事によると、中国交通運輸部の報道官はこの日の記者会見で、「河川の増水期に入ってから、華北、華東、東北などの地域が連続して豪雨に見舞われ、洪水や冠水、地質災害が発生した」と説明。
交通運輸部は財政部と共同ですでに5億4000万元(約110億円)の道路応急復旧補助金を伝達しており、各修復作業は順序よく進められているという。
記事はまた、ロイター通信の報道として「中国は4月から、災害救助のために新たに58億元(約1200億円)を拠出した」と伝え、洪水、地滑り、地震、干ばつなどの災害による直接的な経済損失が7月だけで522億元(約1兆780億円)に上ったことを説明した。
同報道は、「中国の地方政府はすでに数兆ドル(1兆ドルは約148兆円)の債務を抱えており、増え続ける気候関連の損失への対応はより難しくなっている」と指摘したという。(翻訳・編集/野谷)