中国で半導体の国産化が加速する中、人工知能(AI)向け半導体設計を手がける中科寒武紀科技(カンブリコン)が好調な決算を発表しました。2025年上半期は純利益が10億3800万元(約214億円)と黒字に転換し、売上高は前年同期の約44倍の28億8000万元(約594億円)に達しました。

昨年同期は5億3000万元(約109億円)の赤字を計上していたことから、大幅な改善となります。

業績発表を受け、8月27日の株式市場で同社株は一時10%高の1464.98元(約3万190円)まで上昇し、株価で一時的に「中国株王」の貴州茅台酒を抜きました。終値は1372.1元(約2万8260円)と上昇幅を縮めましたが、依然としてA株市場で数少ない「千元株」の一角を占め、年初来で株価は112%上昇しています。

寒武紀は2016年に設立されました。「中国の小さなエヌビディア」とも呼ばれ、中国国内需要の受け皿として投資家の期待を集めています。また、中国と米国の技術競争激化を背景に、寒武紀や華為技術(ファーウェイ)など国産半導体企業への注目は一段と高まっています。8月22日には上海総合指数が10年ぶりの高値を記録するなど、市場全体も活気づきました。

寒武紀の時価総額は約5800億元(約11兆9450億円)と、貴州茅台酒の1兆8700億元(約38兆5140億円)に比べればまだ小規模です。しかし、今年は上場後、初めて通年で黒字を達成する可能性が高いと予想されており、今後の成長に期待が寄せられています。ゴールドマン・サックスは寒武紀の目標株価を50%引き上げ1835元(約3万7800円)としました。市場では「強い銘柄は引き続き上昇を続ける可能性がある」との声も聞かれます。(提供/CRI)

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