「安全・スマート貿易パイロット航路(SSTL)」との標識が付いた525万4000元(1億800万円)相当のIP電話機やビデオ会議端末などの貨物が8月31日、中国南東部の福建省アモイ税関傘下の東渡税関で順調に通関手続きを終え、貨物船「海洋網聯東京」に船積みされ、南アフリカに向かいました。これはSSTLが正式に運用を開始したことを示しており、中国と他のBRICS諸国間で開設された初のSSTLでもあります。
中国-南アフリカSSTLは「情報共有、監督管理相互承認」のモデルを採用し、パイロット参加企業は中国と南アフリカ双方で優先的な税関手続きができます。輸出国の税関が貨物検査を実施した場合、輸入国の税関は原則検査を実施せず、パイロット企業の試験では、貨物通関効率が60%以上向上し、物流全チェーン通関時間が大幅に短縮し、企業の通関コスト削減を実現しました。
アモイ港には目下24本の「BRICS航路」があり、6カ国20港を結んでいます。1~7月のアモイ港と他のBRICS諸国の貿易取扱量は前年同期比4.9%増の24万8200TEUに達しました。この航路の開通は、アモイ周辺都市の対南アフリカ貿易のグリーンチャンネルを構築しただけでなく、このプロジェクトの経験を積むことで他のBRICS諸国への航路開設を目指し、アモイが「大BRICS協力」の発展構造に深く融合することを後押しします。(提供/CRI)