中国では、2カ月にわたる夏季運輸ラッシュ「暑運」が8月31日に終了しました。交通運輸部の最新データによると、今年の夏季運輸ラッシュ期間中に地域をまたいで移動した旅客数は延べ119億人に達し、1日当たり延べ1億9200万人となり、前年同期比4.3%増となる見込みです。
紹介によると、今年の夏季運輸ラッシュ期間中、自動車を利用した旅客数は延べ87億人で、全体の73%を占めています。特に農村部へのドライブ旅行がブームを巻き起こし、多くの観光客が涼を求めて農村部の避暑地を訪れました。
このほか、期間中は学生旅行や修学旅行などの人気が高まり、中国国内の観光消費を効果的にけん引しました。今年の夏季運輸ラッシュでは、国内の旅行者数は延べ25億人を上回り、東北、西南、西北などの地域や海浜都市、避暑地、主要景勝地などでは観光ブームが盛り上がり、北京、上海、西安などは人気の観光都市となりました。
一方、国家鉄路集団のデータによると、今年の夏季運輸ラッシュ期間中、全国で鉄道を利用した旅客数は延べ9億4000万人で、初めて9億人を上回り、過去最高を記録しました。また、今年の期間中の鉄道利用者は主に観光や帰省を中心に、1日当たりの旅客数は約1500万人で、今年の春節(旧正月)帰省・Uターンラッシュ(「春運」)よりも220万人多かったとのことです。新たに運行を始めたシルバー列車や修学専門列車、レジャー観光列車などが比較的大きな割合を占めており、鉄道輸送と観光の融合が夏休みの新たな消費シーンを作り出しています。(提供/CRI)