中国で7月1日に始まった夏休みの帰省・旅行に伴う特別輸送体制「暑運」が8月31日に終了した。中国民用航空局によると、この2カ月間、中国全土の民間航空利用者数は1日当たり平均237万人、延べ1億4700万人に達したとみられ、前年同期比3.6%増となった。

「暑運」期間中、中国全土で運航された民間航空は前年同期比3.6%増の119万9000フライトで、搭乗率は平均84.82%だった。中国の航空輸送市場は安定して成長しており、利用者は北京市・天津市・河北省、長江デルタ、粤港澳大湾区(広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、マカオ両特別行政区によって構成される都市クラスター)、成渝(成都・重慶)の4大都市群間の中核ルートに集中していた。

夏休み期間中の旅行市場人気が高まるにつれて、観光地のフィーダー空港の利用者も急増した。例えば、雲南省のプーアル思茅空港や湖北省の十堰武当山空港といったフィーダー空港の利用者数は前年同期比で100%以上増に達した。新疆ウイグル自治区のハミ伊州空港や山西省の忻州五台山空港といった空港の利用者数も前年同期比50%以上増だった。さらに、夏休み期間中に就航した新規路線も旅客にさらに便利な選択肢を提供した。

旅行サイトのデータによると、今年の夏休み期間中、地方空港がある三線以下の都市を往復するエアチケットの予約数が前年同期比で目に見えて増加した。例えば、東アジア最大級の滝・黄果樹瀑布があり、ろうけつ染め体験がきっかけで人気となった貴州省安順市を往復するエアチケットの予約数は2.4倍増に達した。また、避暑地の広東省梅州市、雲南省プーアル市、湖北省十堰市を往復する航空券の予約数はそれぞれ1.5倍増、1.4倍増、1.3倍増だった。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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