中国東方航空が、上海とアルゼンチンの首都ブエノスアイレスを結ぶ新路線の航空券販売を開始したことが分かりました。この新路線は、総距離約2万キロメートルと世界最長の航空路線となります。

初便は12月4日に運航予定で、便名はMU745です。ボーイング機を使用し、上海浦東国際空港を午前2時に出発、ニュージーランド・オークランドを経由した後、現地時間の午後4時55分にブエノスアイレスのエセイサ国際空港に到着します。所要時間は25時間55分で、片道のエコノミークラスは1万2232元(約26万円)から、ビジネスクラスは4万5822元(約95万円)から販売されています。

復路便MU746は12月5日に就航予定で、ブエノスアイレスを午前2時に出発し、翌日午後6時に上海に到着します。所要時間は29時間で、運賃はエコノミークラスが1万2437元(約26万円)から、ビジネスクラスが4万5287元(約94万円)からです。

今回の新規就航は、中国東方航空がオークランド国際空港と結んだ協定に基づくもので、オークランドでの乗客・貨物の取り扱いが認められています。これにより中国、ニュージーランド、アルゼンチンの3カ国間の交流が一層活発になることが期待されます。上海-オークランド便も週7便から9便に増便され、アジアと南米を結ぶ「南回りルート」が拡充されます。

従来、中国から南米への移動は欧州や北米経由が一般的でした。新路線では所要時間を4~5時間短縮できるうえ、時差も抑えられるため、ビジネスや観光の利便性が高まります。中国とアルゼンチンは農産品、電子製品、新エネルギーなどの分野で緊密に協力しており、2024年の2国間貿易額は163億5100万ドル(約2兆4100億円)に達しました。(提供/CRI)

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