2025年9月12日、韓国・YTNは「韓国の警察官が仁川市甕津郡の海上で中国国籍の高齢者を救助中に死亡したとのニュースが中国でも報じられ、ネット上で追悼の動きが広がっている」と伝えた。

記事によると、中国の検索エンジン大手「百度(バイドゥ)」とSNS「微博(ウェイボー)」では「韓国の海洋警察が中国の高齢者を救助中に死亡した」との内容がトレンドランキングの上位に入った。

中国のネットユーザーは「韓国の海洋警察が中国の高齢者に自分の救命胴衣を渡して死亡した」「韓国の34歳の海洋警察官が中国の高齢者を助けて死亡した」とのハッシュタグを添えて当該ニュースを共有。コメント欄などには「とても感動的」「韓国には良い人がたくさんいる」「国籍に関係なく彼は英雄だ」「英雄よ、安らかに眠ってください」「英雄の冥福を祈り、遺族には哀悼の意を表する」といった追悼のメッセージが続々と書き込まれているという。

仁川海洋警察署のイ・ジェソク警察官は11日、仁川市甕津郡の海上で貝の採取中に満潮で水位が上がり、身動きが取れなくなっていた中国国籍の70代男性を救助中に死亡した。イ警察官は自身が着ていた救命胴衣を男性に着せ、泳いで岸に向かう途中で行方不明となり、その後死亡した状態で発見された。救助された男性は無事だったという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「真の英雄だ」「ありがたいと思うなら、弔慰金を募金で集めて遺族に送ってあげてほしい」「国籍に関係なく命を救って殉職した警察官のご冥福をお祈りします」「中国人も米国人も韓国人もみんな同じ人間だ。救助中に亡くなってしまい本当に悲しいけれど、救助された人もきっと誰かの父親であり、夫だろう。無事で良かった」「明らかに海洋警察に過失がある。指揮責任を問うべきだ。若い警察官の残念な死にふたをしようとしたら疑惑は深まる一方だ。上層部の指示やマニュアルを詳しく調べ、責任の所在を明確にしなければならない」などの声が上がっている。(翻訳・編集/堂本)

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