中国メディアの環球時報によると、上海市黄浦区人民法院は12日、火鍋チェーン「海底撈」の放尿事件で一審判決を言い渡し、関与した17歳の未成年男子2人の両親に対し、海底撈の各種損失計220万元(約4400万円)を賠償するよう命じた。
2人は2月24日、海底撈の上海市内にある店舗で、テーブルの上に立ち上がって火鍋内に放尿する動画を撮影し、数日後にSNSで拡散させた。
海底撈は3月12日、当該店舗の食器を全て廃棄・交換するとともに店内を消毒したことを明らかにし、事件発生から消毒を行うまでに食事をした客4109人に対し、食事代金を全額返金するとともにその額の10倍の補償金を支払うと発表。その後、2人とそれぞれの両親に対し、公開謝罪と損害賠償を求める民事訴訟を起こしていた。
上海市黄浦区人民法院は、2人とそれぞれの両親に対し、未成年者のプライバシーを保護した上で指定の新聞紙上で謝罪するよう命じ、それぞれの両親に対し、食器の廃棄・交換に伴う損失額、清掃消毒費用、営業上の信用の損失額、権益を守るための費用、計220万元を賠償するよう命じた。(翻訳・編集/柳川)