中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利80周年記念式典では、会場となった北京市中心部の天安門広場に5万席近くの仮設座席が設置されました。記念活動の終了後、この大量の仮設座席が公園の芝生、スタジアム、学校の講堂などに運ばれています。
仮設座席の第1陣は北京市内にある元大都城垣遺跡公園朝陽パークに搬入されました。設置が終わると市民がすぐに次々にやってきて、記念撮影をしたり「座り心地の体験」を楽しんだりしました。ある市民は、「公園に着いたら、すぐ見つかりました。ちょっと見ただけで、閲兵式に使われた座席と分かりました。細かいところまで気を使っているので、本当に感動しました」と話しました。
同公園に運ばれた100席分の座席は園内の広場の両側や木の下、遊歩道などに設置され、市民や観光客が記念イベントの雰囲気を体験しつつ休憩するために役立てられます。座席の色合いはオリーブ色で、公園の景色と調和が取れています。
座席のうち約4700席分は北京市内の公園100カ所近くに運ばれて再利用されます。うち玉淵潭公園、香山公園、紫竹院公園では設置作業が終わりました。公園以外には、スタジアム、スポーツジム、学校の講堂、商業施設、大型遊園地などにも座席が運ばれつつあります。座席は数と色が違うため、それぞれの場所の雰囲気に調和するように設置して、効果的かつ合理的に利用します。(提供/CRI)