国慶節(建国記念日、10月1日)と中秋節(旧暦8月15日、今年は10月6日)に合わせて10月1日から8日までが8連休となる中国。連休中は旅行者が非常に多くなりそうだ。
プラットフォームのデータによると、19日の時点で8連休中の国内線のエアチケットの予約数はすでに593万枚以上に達し、1日当たりの予約数が前年同期比約28%増に達している。
四川航空グランドハンドリング部天府支部ハイエンドトラベラー室の楊琴(ヤン・チン)経理によると、9月30日と10月1日に連休前半の移動のピークを迎え、成都から北京、深セン、杭州などに向かう一部の国内線の予約率がすでに80%に達した。甘粛省敦煌市や新疆ウイグル自治区アルタイ地区といった中国西北エリアの空港に向かう国内線の航空券はほぼ完売となっている。
連休中、秋の旅を楽しめる旅行先が大人気となっており、「秋の自然の景色」「紅葉」「海辺」「草原」「晒秋」といったキーワードの検索回数が8月と比べて2倍増に達していることが分かった。陝西省楡林市は赤い堆積岩が隆起した「丹霞地形」が注目を集め、「陝西省北部旅行」も大人気となり、航空券の予約数が約2倍に増えている。黒竜江省鶏西市は手付かずの自然の景色が大人気となっており、航空券の予約数が79%増に達した。
旅行サイト・同程旅行の国内線の航空券を取扱う関係責任者によると、「平均価格は前年同期比でほぼ横ばい。連休前半と後半が高いのに対して、中盤は安いという特徴があり、ニッチな旅行先が人気となって、『逆張り旅行』の傾向が際立っている。11日の時点で、8連休中の国内線の航空券の中でも、検索回数の増加幅が最も大きい都市はグルジャ、瀘州、ハイラル、揭陽、贛州、揚州、徐州、芒市、アルタイ、遵義となっている」という。
中国人が予約した航空券は世界の690都市をカバー
8連休となると、ゆっくりと旅行を楽しむことができるため、海外旅行人気も目に見えて高まっている。
プラットフォームのデータによると、8連休中、中国人が予約した航空券は世界の690都市をカバーしており、ロシアのムルマンスク、米国のバッファロー、ドイツのニュルンベルクなど、79都市が新たに加わった。
旅行サイト「去哪児」のビッグデータ研究院の石珂(シー・コー)研究員は、「昨年の国慶節に合わせた連休と比べると、国際線の航空券の予約の増加幅が大きい国はサウジアラビア、ベルギー、ギリシャ、ラオス、スリランカ、カザフスタンなどで、いずれも1倍以上の増加幅となっている。ビザ免除措置が追い風となり、上海協力機構(SCO)の加盟国に向かう国際線の予約数も伸びている。中国からウズベキスタンに向かう国際線の航空券の予約数は3.3倍増、カザフスタンは2.3倍増となっている」と話した。(提供/人民網日本語版・編集/KN)