中国メディアの観察者網は25日、ベッセント米財務長官が「世界経済にとって最大のリスクは高性能チップの99%が台湾で生産されていること」と語ったとする記事を掲載した。
記事によると、ベッセント氏は、フォックス・ビジネスの番組「モーニングス・ウィズ・マリア」で、中国からのレアアース(希土類)鉱物が米国に流入しているが、米国は特定の戦略的物資や製品の供給を強化する努力を続けているとした上で、「われわれには手段がないわけではない。
ベッセント氏は「われわれは彼らと相互尊重の姿勢で接している。彼らは世界第2の経済大国だが、われわれには優先事項と国益があり、それらを守るつもりであることを明確にしてきた」と述べた。
また、自国または他の緊密な同盟国が生産する半導体の安定供給を確保し、台湾による同市場のほぼ完全な支配を踏まえてリスクを軽減するために、米国はできる限りの努力をしているとし、「世界経済にとって最大の欠点は、高性能チップの99%が台湾で生産されていることだ。彼らは素晴らしい仕事をしているし、素晴らしいエコシステムを持っている。しかし、リスク管理の点では、われわれのニーズの一部、30%か40%か50%かは分からないが、米国または同盟国、日本であれ中東であれ、そこに移さなければならない。われわれは毎日それに取り組んでいる」と述べた。(翻訳・編集/柳川)